『亮太…?』
こんなとこ来たことなくて…緊張しちゃって…不安になる…。
そんな私が余程可笑しかったのか…
亮太は肩を揺らし声を殺しながら笑っている。
『来て!』
まだ笑っている亮太は、私を引き寄せ、舞台の真ん中へゆっくり歩いていった。
…なんなの?
亮太の考えていることがわからなくて…キョロキョロオドオドするしかできない私に…
『初めて観に来てくれた舞台のクライマックスのセリフ…覚えてる?』
亮太は私から2〜3歩離れ、私を見つめた。
『えっ…うん。』
…忘れるわけない…。
『あれさぁ…セリフだったけど…理夜に伝えたくて、理夜に向かって叫んだんだけど…分かってたよな?』
『…うん…。』
気が付かないわけない…。
だって…亮太、ヒロインそっちのけで、私を見つめてたもん…。


