改札を出て…

理夜にTELをする…。


やっぱり、いきなり訪ねたら…

困るだろう…


そう思ったから…。


それは…やっぱり翼さんに対して…後ろめたさがあるからだろう…


でも…相変わらず、電源が入っていない…。



…なんだよ…


俺は繋がらない携帯に焦りながら…


俺の足は…理夜の家に向かっていた…。





最寄り駅から理夜の家まで…１０分…



歩いているのが焦れったくなって…


自然と小走りになってしまう…。



１０分かかる道のりを…



俺は半分の時間で駆け抜けた…。





理夜の家に着くと、躊躇いもなく…チャイムを鳴らす…



部屋に響き渡るチャイムの音が、俺の耳にも確認できた…。


だけど…



それ以外の音は…何もしない…。



もう一度鳴らしてみるけど…



結果は変わらなかった。



時計を見ると…



まだ午前９時半過ぎ…



今日は理夜の平日休みのはず…



なんでいないんだ…



どこに行ったのだろうか…