私と翼の七年が…終わりを告げた。


そんな私たちをよそに…

みなとみらいの観覧車が…色鮮やかにライトアップされ…


夜景を更に美しく演出していた…。



もう…この景色は…二度と見ることはないんだ…。



この場所で翼から告白してもらい…ここから翼と私は始まった…。



そして…ここで終わりを告げるなんて…



あの時は…想像もしてなかったよ…。



ずっと…翼と一緒だって…思ってた…。





私は、目に焼き付けるように…涙で滲んだこの景色を見つめた。











翼はそれから私を家まで送ってくれて…家の前で…合鍵を私に渡した。



そして、


『幸せになってくれ…。そいつのとこ…行けよ。』



翼は真剣な顔で私の手を握ってくれた。



すごく…暖かくて…泣けてきた…。


その言葉が…翼の最高の強がりだって分かったから…



胸が熱くなって…


最後は笑顔でいたかったのに…泣いてしまった…。





ありがとう…翼…。



走り去る翼の車を…見えなくなるまで…見つめていた。


さよなら…翼…。