理夜は…


理夜だけは失いたくない…。



理夜が離れてしまうかもしれない恐怖を…初めて味わう…。



俺のまいた種だ…。


だけど…理夜だけは…







その一心だった…。




今更だけど…


弱い部分を、理夜に見せていればよかった。


かっこつけないで…理夜に甘えていればよかった。



でも…好きなやつに…かっこ悪いとこ…見せたくなかったんだ…。


優柔不断でかっこ悪い俺だけど…それ以外で理夜にはかっこ悪いところを見られたくなかった…。



だけど…他の女に見せていい訳ではなかった。



俺は…バカだ……。





でも…理夜を失うわけにはいかない…。





俺の誠意を…



何とか理夜に…伝えたい…。




だから…



俺は…………