被服室には入らず、隣の準備室に入る。 しばらく文化祭への準備が忙しくてまただいぶ汚くなっていた。 「チョウチョウ・・・」 「なんですの。」 散らかっている物の山から、一つを取り出す。ウィッグだった。 「お前、化粧できるか?」 「愚問ですわね。」 「オレをナオにしてくれないか?」 チョウは少し不思議そうな顔をしたが、すぐに化粧道具が置いてある一角に向かった。 「言っときますけど、二度目はありませんから。」 言葉はとがっていたが、なぜか笑っているようだった。