あと半年

木の枝についた葉が色づいて、散って

寒い寒い冬がやってきて

イエス・キリストの誕生日を祝って、新年を迎えて

ああ、そろそろ土の下から草花が這い出してくるなーって思う頃には

きっともう海斗は帰ってくるはずだ

あと少し

もう一踏ん張りすればいい

離れていたってお互いを想っていることを知っていれば

ちゃんと乗り越えていける

あと寂しいとか逢いたいとか変に気を使わなければ

恋人だもん、我慢することはない

きっと逢いたいって思ってるのはお互い様だから



とん、と海斗の肩に頭を預けてくるしるふと視線が合って

二人で微笑み合う



柔らかな風が、やさしく吹き抜けていった