「しるふ」
沈黙を破ったのは、今度は海斗だ
動かなかった空気に振動が伝わっていく
「大丈夫か」
その短い問いかけに
「うん。大丈夫」
はにかみながら頷く
いつだってこうやって海斗は自分を気にかけてくれるな、そう思いながら
「ねえ、」
今度の問いかけはしるふから
ふっと瞳を細めて見下ろしてくる海斗に
「いつから考えてた?結婚」
その首筋を撫でながら問いかける
「さあ…、2年前からは確実に」
ふと記憶を手繰るような瞳をした海斗の言葉に
「2年も?」
少しの驚きを感じた
「つい最近だと思ってた」
それこそドイツに行くと決めたころとか病院を継ぐと決めた時とか
「ばーか。覚悟なしに女なんて抱くかよ」
しるふの表情に、ふっと不敵な笑みを宿したあと再び抱きしめてくれる
「…そっか。…そうだね」
そういう人だね、海斗は
納得しながら背中に腕を回して、目の前にある肩に顔をうずめる
胸いっぱいに広がる海斗の香り
「しるふ」
耳元でささやかれた声が振動として伝わってくる
そっと顔を上げると漆黒の優しい瞳がしるふを捕えて、
「愛してる」
ふと微笑んで告げられた言葉にしるふも微笑み返す
「私も、愛してる」
とん、と触れ合った額
少し顎を動かして海斗の唇に触れるだけのキスをする
二人分の穏やかな笑い声が小さくこだまする
カーテンでも遮れない日の光が小さな影を作っていた
沈黙を破ったのは、今度は海斗だ
動かなかった空気に振動が伝わっていく
「大丈夫か」
その短い問いかけに
「うん。大丈夫」
はにかみながら頷く
いつだってこうやって海斗は自分を気にかけてくれるな、そう思いながら
「ねえ、」
今度の問いかけはしるふから
ふっと瞳を細めて見下ろしてくる海斗に
「いつから考えてた?結婚」
その首筋を撫でながら問いかける
「さあ…、2年前からは確実に」
ふと記憶を手繰るような瞳をした海斗の言葉に
「2年も?」
少しの驚きを感じた
「つい最近だと思ってた」
それこそドイツに行くと決めたころとか病院を継ぐと決めた時とか
「ばーか。覚悟なしに女なんて抱くかよ」
しるふの表情に、ふっと不敵な笑みを宿したあと再び抱きしめてくれる
「…そっか。…そうだね」
そういう人だね、海斗は
納得しながら背中に腕を回して、目の前にある肩に顔をうずめる
胸いっぱいに広がる海斗の香り
「しるふ」
耳元でささやかれた声が振動として伝わってくる
そっと顔を上げると漆黒の優しい瞳がしるふを捕えて、
「愛してる」
ふと微笑んで告げられた言葉にしるふも微笑み返す
「私も、愛してる」
とん、と触れ合った額
少し顎を動かして海斗の唇に触れるだけのキスをする
二人分の穏やかな笑い声が小さくこだまする
カーテンでも遮れない日の光が小さな影を作っていた

