「店から連絡はいるし、店もそんな遠くないし、ホント間が悪い」
小さな紙袋を開けながらしゃべる海斗にしるふは眉を寄せる
「だから!日本から飛んできた彼女に向かって……?」
海斗は、憤然と言い放つしるふを気にすることなく近寄ってくるとそっとその手を取り、しるふの手の上に何かを置く
けれど海斗の手が覆いかぶさっているために何なのかわからない
「…何?これ」
覗き込むように首をかしげるが見えないとわかったので、しるふは海斗を見上げる
その瞳がいつも以上に優しさをはらんでいて胸の奥がどきりとする
「…かい、と?」
この瞳に前も会ったことがある気がする
あれは…、そう告白されたときだ
3月の決して温かくない海風が吹く中で、口では意地っ張りだとか泣き虫だとか言いながら海斗はとても優しい瞳をしていた
あの時と同じだ
不思議そうに見つめてくるしるふに、海斗は小さく息をしたからはっきりと告げた
小さな紙袋を開けながらしゃべる海斗にしるふは眉を寄せる
「だから!日本から飛んできた彼女に向かって……?」
海斗は、憤然と言い放つしるふを気にすることなく近寄ってくるとそっとその手を取り、しるふの手の上に何かを置く
けれど海斗の手が覆いかぶさっているために何なのかわからない
「…何?これ」
覗き込むように首をかしげるが見えないとわかったので、しるふは海斗を見上げる
その瞳がいつも以上に優しさをはらんでいて胸の奥がどきりとする
「…かい、と?」
この瞳に前も会ったことがある気がする
あれは…、そう告白されたときだ
3月の決して温かくない海風が吹く中で、口では意地っ張りだとか泣き虫だとか言いながら海斗はとても優しい瞳をしていた
あの時と同じだ
不思議そうに見つめてくるしるふに、海斗は小さく息をしたからはっきりと告げた

