あの時も、これからも

本当に必要最低限のものしかない部屋に海斗らしさを感じる

一年間で帰ることがありありと伝わってくるほど生活感にかけている

さて、海斗が帰ってくるまで何をしようかと腰に手を当てて部屋をぐるりと見渡す

洗濯は、あまりたまっていないようだ

意外とそこら辺はまめな男である

天気もいいしそこら辺をぶらぶら歩きたいが、海斗から外出禁止命令が出ている以上、破るわけにはいかない

ここはおとなしく掃除機でもかけてるかな

と、床に敷かれた一枚のカーペットをひっぺ返す

窓を開けて空気の入れ替えをしながら丁寧に掃除機をかけていく

「…よしっと」

綺麗になった部屋を満足そうに見渡す

ついでにお風呂掃除も念入りにしておく

さすがにここはそうそう掃除しないだろう

こんなもんかなとしるふは窓の近くにあるベッドに腰を下ろす

海斗が帰ってくるのは6時くらいだろうからそれまでにあるもので夕食とお風呂沸かして…そう考えながらベットの上に身を横たえる

窓から入ってくる風が心地いい

ふわりと香る海斗の香りと優しい風に思わず目を閉じる

ああ、安心する、そう思いながらしるふは誘われるように眠りに落ちて行った