夏も終わり外は非常に涼しく、太陽も差し込むいい天気で、まさしく秋晴れだった。


その空の下をわたしたちは並んで歩いた。


日曜なので街中は人通りが多く、手を繋いだカップルをたくさん見かけた。



端から見ればわたしたちもきっとカップルに見えているのだろうけれど、すぐ隣でぶらぶら揺れている彼の手が非常に遠くにあるように見えた。



そしてふたりで大きなゲームセンターに来た。


ゲーセンは大好きだ。

白熱しすぎて投資しすぎるためたまにしか来ないけれど、白熱しすぎてしまうぐらいUFOキャッチャーやリズムゲーム、メダルゲームなどが好きだ。


しかし数あるゲームの中で一番のお気に入りは



「ダーツしよう!」



大体のゲーセンにはダーツゲームはあまり導入されていない。

だからこそ大きめのゲーセンにダーツゲームがあると非常にテンションも上がる。


「502で勝負しよう!」

「よし、勝者は敗者にひとつ命令ね」

「よしきた!」




わたしは気合い十分で挑んだ。