日曜の朝10時に、駅で合流した。


近くの洋食屋で軽くごはんを食べながら、今日のプランを考える。


沢田さんはハヤシライス、わたしはオムライスを頬張りながら言った。



「食べたらどうしよっか。このまま沢田さんち直行?」

「いや、どうせだからちょっとぶらついていかない?ゲーセンとか」

「いいねぇ。チュープリでも撮るか」

「はは、それもアリ」



冗談混じりでなら、こんなことも言えるぐらいには成長した。



食事を終え、会計をする。


1840円の会計を、沢田さんはわたしに「お金いらないから」と言い残して、さっさと支払いを済ませてしまった。



普段から割り勘して端数分を払ってくれることはあったけど、完全に奢られるのは初めてだった。


沢田さんにお礼を言いながら、わたしはこれがいつもの食事と違う、正式なデートなのか、としみじみ思った。