だけど“一般的”、それがわたしの理想なのです。



一般的というのは、ごく普通。


ナンバーワンでもワーストワンでも、はたまたオンリーワンでもないのです。




勉学に励みました。


されど学年一位でもなく、約300人中の50位程度。




…普通。




体は健康です。


ですが寝起きの悪さが数回程度祟ってしまい、皆勤賞ならず。




…普通。




学校になにか貢献はしたか?



いいえ、してません。


部活もせず委員会も入らず、アルバイトに専念しておりました。




そんなわたしを欲しがる企業など、あるわけがない。



「お前には積極性が足りないんだよ!わかるか?」


「さようで。」


「真面目であることが物事全ての免罪符になると思うな!いいか!」


「はぁ。」