翌日。


栞と駅で

待ち合わせをして

学校に向かった。


化学室は私たちが

来るからか

カギは開いていた。


けど、

久遠先生の姿はなく

私たちはいつもの

あたりの席につき

バイトについての

話し合いを始めた。


「バイト期間を
 あまり長くは
 取れないよねぇ~
 短期間にパッと
 稼げるのって
 ないかなぁ~
 ってか、悠月って
 貯金は??」


「あ・・・
 私、貯金ある。」


「えー!!
 じゃあ私だけ
 バイトーー?!!」


「え?まったく
 貯金ないの栞。」


「んー・・3万ぐらいは
 あったような・・・。」


「じゃあ2人で
 あと2万稼げばいいね。」


「悠月も手伝って
 くれるの??」


「もちろん。
 私が言い出した
 ことだし・・。」


「あーもうここまできたら
 それは言いっこなし!
 わかった?」


「・・ありがとう。」


「あ!これどう?!
 箱詰め作業で
 3日間限定で
 朝9時から夕方5時
 昼休憩1時間で
 1日5000円
 昼食付き!
 ただ、3日間の
 日にちは限定
 されてるみたいだな~
 しかも7時間で
 5000円だと
 時給700円ぐらい?
 まぁそんなもんなのかなぁ~」


「これなら手っ取り早く
 稼げそうだね。
 一回問い合わせの
 電話かけてみようか。」


「そうだね。
 早いほうがいいしね。
 日にちも限定されてるし
 早く申し込みしたほうが
 いいかもしれないしね。」


そう言って

栞は携帯を取り出し

問い合わせ先に電話を

始めた。