「・・・。」



「どうしますか?
 やりますか?
 やりませんか?
 即答以外、
 受け付けません。」



伊波先生の微笑みは

私に挑戦してくるような

顔つきで・・・




私はもう引くことは

できなかった。




「・・・やります。」




私は挑むような表情で

伊波先生の顔を見て言った。




「では、がんばって
 下さいね。
 僕は夏休み中も
 学校に来ますから
 お金が貯まったら
 いつでもどうぞ。」




そう言って


微笑んだままの

伊波先生は

何もなかったかのように

またデスクに

視線を落とし、

書類に目を通し始めた。