翌日から私は

プールの授業の時間は

保健室で自習する

ことになった。


プールは2時間続けて

行われることが多くて

その間私は伊波先生と

2人きり。



一応、自習だし

あまり話しかけるのも

まずいかなって思って

静かにレポートを書いていた。



「そういえば・・」



そう話しかけてきたのは

伊波先生のほうだった。


私は顔を上げ

伊波先生を見た。



「なんですか??」



「どうして逢坂先生の
 過去が知りたいの?」



「・・・・。」



「逢坂先生のことが

 好き

 だからかな?」



「・・・好きとか
 まだ自覚はないけど・・
 私のことを見る目が
 今にも泣き出しそうなぐらい
 とても悲しそうだから・・

 あの表情には私の後ろに
 何かを見てるような
 気がして・・・
 
 ただ、それが知りたかった
 それだけです。」



「・・なるほど。
 じゃあ、逢坂先生の
 過去をたどるカギを
 あげましょうか。」



「え?」



「ただし、
 僕が出す条件を
 クリアできれば
 の、話しですけどね♪」




そう言った伊波先生は

少し楽しそうに

微笑んでいた。