先生の秘薬

翌日。

お昼前に起きて

ボォーっとしていた。



ピンポーン―。



え?誰?


インターフォンの

モニターを見た。


久遠先生?!!


とりあえず応答する。



「はい。」



「あ、美倉さん?
 突然ごめんね。
 昨日のことで
 ちょっと心配に
 なったから・・・
 家庭訪問じゃないから
 美倉さんにだけでも
 会えればと思って・・・。」



「・・・着替えたら
 外に出るので
 少しだけ待って下さい。」



「うん。じゃあ
 マンションの入り口あたりで
 待ってるから。」



少し安心したような

表情の久遠先生は

そう言ってその場を去った。