翌日。

5限目。

プールの授業。

私は靴と靴下を脱いで

いつもの見学席に

座っている。


太陽の光をあびて

水面がキラキラときれいに

輝いている。


みんなは50mの

タイムを競っていた。


体育の室崎先生は

みんなの様子を

見ているだけで

タイムは生徒たちで

交代で記録していた。


そして少しして

室崎先生が近づいてきた。



「おい、美倉。
 泳げないからってな
 見学ばっかり
 してるんじゃねぇぞ。
 泳げなくても授業を
 受けることに意味が
 あるんだ。
 久遠先生も逢坂先生も
 お前のせいで
 怒られたりしてるんだぞ。」


 

久遠先生と


逢坂先生が・・・


2人とも怒られている・・・。



室崎先生の説教は

まだ続いている。



胸のあたりに

血が集中して集まって

熱くなってくる・・・。




私は無言で立ち上がり


プールに制服のまま



飛び込んだ。