「お待たせ久遠ちゃん♪」


栞が久遠先生に

手を振りながら

近寄っていく。

私もその後ろに続いた。




「少し休憩したら
 行きましょうか。」




そう言った

久遠先生は

とても優しい笑顔だった。



私も少しだけ

笑顔で答える。



帰ったら

逢坂先生に

どう伝えよう。



気がつけば

そのことばかり

考える自分がいる。



そしてそれを

察知してか

胃がムカムカする。


結局、

帰りの車の中でも

翌朝も

変わることなく

私の体調は

あまりよくなかった。