それから数日間。


私はずっとモノに

つけまわされていた。


昼休みは

もちろんのこと

授業の間の10分ほどの

休憩時間まで

私の教室にきては

大きな声で

私への愛を叫んでる。


『俺は世界の中心
 じゃなくて
 悠月のそばで
 愛を叫ぶぜぇ!!』

とか言ってた。



ほんとバカみたい。

黙ってればそれなりに

かっこいいんだから

黙ってればいいのに。


そしてそのモノから

私をかばうように

いつも一緒に

行動してくれる

栞と久遠先生。



『私が絶対悠月を
 守ってあげる!!』


栞はそう言って

くれている。



友情か・・・。



『ほんと、ごめんね。
 僕の力不足で・・・
 すぐ連れていくから。』


と、いつも最後には

久遠先生がモノを

回収していってくれる。


なんなんだろう

この高校生活は・・・。