そしていよいよ

22日、当日。


正門前に朝5時。


私が正門前に

ついた時には

すでに久遠先生がいた。


「おはようございます。」


「おはようございます。
 先生、早いですね。」


「僕も今きた
 ところですよ。」



私と久遠先生が

話していると

栞が元気よく

走りながらやってきた。


「おはよぉ~~♪」


「おはよう栞。」


「おはようございます。」


「あ!!
 久遠ちゃんカッコイイ!!
 私服じゃん!!」


「君たちに
 無理ない程度に
 合わせてみました。」



そう言って

微笑む久遠先生。


「すっごく若く
 見えるよ!!
 ね?!悠月!」


「え?
 あ・・・うん。」



私はこれからのことで

頭がいっぱいで

久遠先生の服装まで

ちゃんと見てなかった。



まぁ・・たしかに

カッコイイ・・かな。



そんな話しをしていると

私たちの目の前に

1台の車が止まった。



運転席の窓が開き

中から伊波先生が

話しかけてきた。



「おはようございます。
 時間がないので
 行きましょうか。
 乗って下さい。」



私たちの挨拶の返事も

待たずに少し急いだように

伊波先生が言ったので

私たちも急いで

車に乗り込んだ。