「はーるーとっ」


がばっ


「うおっ」


わたしは勢いよく陽斗に抱き着いた。


きゃーー


陽斗だあ!


本物の陽斗だあーー!


わたしは今初めて人間という彼に抱きついている。


それはほんとにわたしにとって奇跡に近い感覚だった。




「…いっ!おいっ放せよ!おいっ」



へ?


ベリッはがされる。


わたしの肩をぐいっと拒むのは紛れもなく陽斗で…


わたしは困惑した。