忘れるはずもない。


見間違えるはずもない。


わたしを救ってくれた彼。


あたしの初恋の人、陽斗。


話しかけたい。


でもどうやって?


・・・・・あ、


いま私人間の女の子だっけ?


じゃあ、陽斗もわたしの声に気付いてくれる?


わたしの声、陽斗に届く?


そんな嬉しい気持ちがあふれたわたしは


思わず陽斗に飛びかかる。