名もない黒猫の瞳は青色




――――次の日も、そのまた次の日も


暇な日にしか来ないと言っていた陽斗は


毎日来てくれた。


それがまた嬉しくて、


でも…それと同時に寂しいんだ。


そりゃあ、確かに陽斗と楽しくお話が出来て


嬉しい。


神様に感謝してもしきれないほどに。


でも、


時間が刻々と過ぎていって


夕方になるまでの時間が長くって


陽斗と会う時間が短くって…


どんどん欲張りになっていくんだ、わたし。


もっと、陽斗と一緒に居たいって…。