名もない黒猫の瞳は青色




「じゃあ、毎日夕方ここでわたし待ってるからここに来て!わたしとお話しよう!」


撫でられていた手を止められて少し陽斗の顔を見ると


困った様な顔をしていた。


あ、わたし、陽斗を困らせてる…


困らせたいわけじゃないのに…


ただ、恩返しがしたくて、


陽斗の笑顔が見たくって、


ただ、陽斗とお話がしたくて


わたしは人間になったのに…。