屋上へ行く途中、一つの疑問が浮かんだ。

何でそんなに、心配?

「ねぇ、雅斗。」

「何?」

「どうして、そんなに心配するの?」

思ったことをそのまま聞いてみた。

「えっ?」

すると雅斗は驚いた顔をした。
別に変なこと聞いてはいないよね?
雅斗の反応を見て一気に不安になった。

「だから、どうして?」

「えっと・・・。だって、叶はさ、」

そこまで言うと、雅斗は喋らなくなってしまった。

「かわいいから。叶。」

「へっ?」

かわいい。そんな言葉を言った雅斗。
そんな事を言われると思っていなかったから、恥ずかしかった。

「かわいいよ///叶は////」

「えっ/////」

雅斗は、カッコイイ。そういいたかったけど、声が出なかった。