折角だからさ。




「さぁ、最後の一人だよ。お疲れ様。」


洲崎さんの言葉をまってから、私は那波のガムテープを剥がした。


俯いたので、顔は見えない。が、



「………遺言は?」



その表情は絶望に満ちているだろう。