折角だからさ。





心地よい疲労感だった。


返り血で汚れても、悦びしか感じない。



視界の隅には、狂ったようにクラスメイトを刺し続ける私を、那波が怯えた様子で見ている。



怯えているが、どこか他人ごとのようで。


私に那波は刺せないとでも思っているのだろうか。