その行動を、『悩みがある』というメッセージだと受け取った俺は、さらに言葉を繋げた。


「なにを悩んでいるんだ?最近成績も落ちてるし。」


「クラス内でなにかあったのか?だったら俺がなんとかしてやる。」

俺は口を閉じなかった。

それがどれだけアイツの神経を逆なでしていたかも知らずに。


とうとう言ってしまった。


「それとも、あれか?親御さんのこととかか?お前が本気で困ってるなら、俺だって家庭訪問くらいはいてやれる。」