洲崎がクラスで浮いているのも、家庭環境に恵まれていないのも、当然知っていた。



だが、それもこれも俺の知ったことじゃない。


俺がそこまで首を突っ込んで何とかする義理はどこにもない。


だから放っておこうかと思っていたのだが、椎名にあれほど頼まれて断れる教師はいないだろう。