折角だからさ。



「清水くんのガムテープ外して。」

言われた通り、ガムテープを外す。


「清水くん。遺言は??」

「…は?」

「遺言は??」


生かしては貰えないことを悟ったのか、彼はゆっくりと口を開いた。



「…後輩に、全国行けよって、伝えてくれるか?」


たしか、清水くんは、陸上部のエースだった。

「伝わるようにするよ。」

そう言うと、彼は俯いた。