折角だからさ。




「いーこだね。喋っちゃだめだよ?晃穂(あきほ)ちゃん。」

にっこりと微笑んでから、銃を向けたまま口のガムテープを一気に引き剥がした。


──ビッ!!


「っっ!!!」


「手首、ほどいてあげるから、すぐ手を挙げるんだよ?」


ガクガク、


あたしは拳銃を突き付けたまま彼女の後ろに回り、ネクタイをほどいた。

彼女は言われた通り、すぐさま手を挙げた。