World Walker

「折角帰ってきたんだし、りせ、何か美味しいもの食べに行こうか?」

マー君はクローゼットの中から上着を取り出す。

「何が食べたい?好きなもの言っていいんだよ?高いものだって奮発するよ?」

「い、いいわよ、マー君貧乏なんだし、今は私お腹空いてないし」

「そんな、遠慮しなくても…」

「いいってば!」

何故か最後には怒鳴るりせに、マー君はたじろいでしまう。

そんな彼の困惑した顔に申し訳なく思ったのか。

「…めて…」

「え?」

訊き返すマー君。

伏し目がちに、りせは彼の顔を見る。

「誉めてよ…私、頑張ったんだから…」