World Walker

「っっ…!」

ピキッと。

アリカの額に青筋が浮かぶ。

随分と沸点の低い娘のようだった。

りせの発言に怒髪天をついたらしく、言葉にならない甲高い声を上げ、アリカは何度も何度も地団太を踏んだ。

感情のコントロールが極度に不得手。

相当に我儘に育てられたのか、生まれながらにして屈折した性格だったのか。

何にせよ、美しく纏めた縦ロールの髪が乱れるほどに地団太を踏んだ後。

「殺すっっっっっ!」

アリカは耳につく金切り声で怒鳴った。

「殺してやるわ、そこの女!」