クレオ、ライガン、リルチェッタ。

三人がかりをしても、りせとヘヴンに敗北するのは時間の問題。

彼らでは、二人の侵入者を足止めする事はできないのだ。

「無駄に痛めつける気はないわ。さっさと退いた方がいいんじゃない?」

「くっ…」

りせの言葉に歯噛みするリルチェッタ。

その時だった。

「そうね、その女の言う通りかもね」

鈴の音のような声が森に響いた。