World Walker

6番街に響く爆発音。

闇魔法の名手ダークエルフ数人がかりでも、りせを押さえる事は叶わない。

「ヘタレの分際でこの私をナンパなんて、勘違いも甚だしいわね」

鼻高々に啖呵を切ってみせるりせ。

と、そこへ。

「何をしている!」

一人の若い男性が駆けつけて来た。

群青色の上下で軍服に近いデザイン、左胸にワイバーンをかたどった紋章が刺繍されている制服。

どことなく警察官や軍人を連想させる出で立ちだ。

そんな制服を纏った、長く伸びた襟足を括った栗色の髪、温厚な顔立ちの青年。

「ゲッ!」

路上に這い蹲っていたダークエルフ達が声を上げる。

「天空宮警備騎士団の下平 ラインハルト(しもひら ラインハルト)だ!」