「ともかく、これで私に敵わない事はわかったでしょ?」

疲弊した表情で、それでも勝ち誇った顔をするりせ。

…確か当初の目的は悪魔…ルドルフの退治ではなかったか。

今となっては随分と趣旨が変わっているような気がするが。

「ああ」

ルドルフはフッと笑う。

今更りせの揚げ足を取って、彼女の逆鱗に触れようとは思わない。

『終末の光』を封じ込めるような娘だ。

下手に怒らせれば本当に殺されかねない。