World Walker

「私は…そうなのよ」

雨を浴び、全身から白煙を上げながらりせが言う。

「どんな相手でも…私は超えられるの…それが許されているの」

「…?」

姫羅木も千春も、怪訝な表情をする。

確かに不可解な発言。

りせの言葉を補足するならば、彼女はどんな存在をも上回る能力を持つが『相手の個体能力よりもやや上の出力』しか出せない。

それこそが、りせの能力。

彼女は常勝と引き換えに、常に薄氷を踏むような戦いを強いられる。

そういう存在なのだ。