World Walker

サイドテールから滴る雨の雫も気に留める事なく、りせはギュッと拳を作る。

そして次の瞬間。

「!?」

気がつくと、りせは姫羅木の懐へと侵入していた。

(何たる高速歩法っ!)

天狐たる姫羅木が声を上げる間もなく。

「えいっ!」

りせは姫羅木の胸に肘打ち!

続けざまに顎に掌打!

トドメに後ろ廻し蹴り!

姫羅木は為す術もなく吹き飛ばされて再びスーパーの中へと叩き込まれ、店内の陳列棚を引っ繰り返して転倒!

店内に商品が散乱し、倒れた姫羅木の上に次々と崩れ落ちた。