目の前のアイツ

「だってよー、さっき美羽がこけたときに助けてやったじゃんよー。そんとき俺は、俺ってカッコイイ~!って思ったわけよ。」

「何の事?」

百合香が話にはいってきた。

「あのな~。お前らと合流する前にな、美羽のやつが…」

「わーーーーーー!!」

こ、こいつは何てことを言おうとしてるの!?

(ムギュ)

「ん゛ーーーーーー!!」

あたしは萩也に口をふさがれた。

「はいはい、黙ってね♪」

萩也がニヤリと笑った。

「ひゃはひへほーーー!(離してよーーー!)」

「やーだ♪」

(萩也めーーー!!)