目の前のアイツ




「オ・バ・サ・ン…?」

(やば…ママは歳を気にしてたんだった…)

「ぁ、ご、ごめんなさい…」

萩也も何かを悟ったのか、慌てて謝る。

「いいの、いいのよ、そうよ…私はもう歳だものね…、老けて見えるのだから仕方がないわ、もう、オ・バ・サ・ンだもの」

(ママ…目が笑ってないよ…)

「ありがとう、オネエサマ」

萩也は涙目になりながら、先ほどの言葉を言い直す。

「あらぁ~、そんなに若くないわよ~!」

いつもの顔に戻り、ひとまずホッとした…。