と、疑問に思ったとき、
「お前はほんとにドジだよな(笑)」
上から皮肉を言ってきたのは…
「萩也!」
そう、こいつは萩也。あたしの幼なじみだ。その萩也に受け止められたらしい。「ドジなんかじゃないよ!」
「ふ~ん。こんな変なこけ方しておいて、そんな事言うんだ~?」
「う゛っ」
く~!意地悪言いやがって!でも否定出来ない。自分でも分かっているから。
でもせめて、おっちょこちょいって言ってくれてもいいのに。だって、そっちのほうがカワイク聞こえるでしょ?
あ!そういえばあたし、萩也に抱きかかえられているんだった!
「し、萩也。離して?」
「あ!わりぃ!」
そっとあたしを立たせてくれた。