復讐ストーカーゲーム1

 ――金髪色白、貧弱だけど顔は良い男だな。俺もあんな長い足になりたいぜ……っていうかサイトの人間じゃないだろうな?


警戒しながらも窓の外を見ていた。男は黒のショルダーバックから、ファッション雑誌を取り出し食い入るように見ていた。


――弱々しい感じだし。部外者かなぁ……?


過ぎ去る景色をうわの空で眺めていると、やがて男はファッション雑誌をパタンと閉じ、鞄に戻した。


――ああ。次は京都か……下りるのかな? いなくなってくれた方が、知らない人だけど安心する。


関西方面に新幹線が入り込んだその時だった。膝の上で携帯が振動をした。目の前の男を余所目に、慌てて取り上げるとメールが一件届いていた。