復讐ストーカーゲーム1

 弁当を数分で平らげ、お茶で一息を吐いた。束の間の幸せを噛み締めていると、次の瞬間には秋雄の顔色が脳裏に浮かんだ。


そして張飛、女教皇、絵恋、両親――。


早々と流れいく景色を眺めていると、本当に決別してしまったんだなぁと、また少し寂しくなった。


「おっと。ここだ……失礼」


「あ、どうぞ」


座席の切符をこちらに見せた、金髪で色白の男が斜め前に座った。


細くて背が高く、足が組まれると青のジーンズがより引き立て、形の良い足が前の座席に軽々と伸びた。