復讐ストーカーゲーム1

「ちょっと、信ちゃん! どこに行くの!」


「待ってよ信介さん! 聞きたいことが山ほどあるんだから!」


二人の怒鳴り声が聞こえたが、意識せず飛び出した。この玄関を二度と潜り抜けられないのかも知れない。そう思うとやるせなさが押し寄せた。


だけど立ち止まってはいられない。逃げるんだ。脱獄だ!


まずは駅へ向かって走り出した。脳味噌では、次の行き先を検索にかけていた。もう殆ど決めてある。


サイトの裏を欠く、もう一つの手段……やるしかなかった。