「あら、信ちゃん。やっと起きてきたのね。もう大丈夫なの? 今日は秋雄ちゃんの捜索願いを出しに警察に行ってきたのよ、ああそうだ。絵恋さんのお母様はどんな様子だったの?」
ビニールから食材を取り出している絵恋がキッチンから答えた。
「それが居なかったんです……ネット宅配に頼むぐらい、外出が嫌いな人なんですけどね――今日また夜に電話を掛けてみます」
「そう……それは心配ね。二人とも、なにかの事件に巻き込まれていなきゃ良いけど……信ちゃん、お母さんちょっと手を洗ってくるわ」
「……ああ」
なにかを話そうと少し躊躇ったが、絵恋さんがいるとなんだか話し辛い。部屋に戻ろうともう一度見上げると、食材を冷蔵庫に入れ終えた絵恋がリビングに戻り、目が合った。
ビニールから食材を取り出している絵恋がキッチンから答えた。
「それが居なかったんです……ネット宅配に頼むぐらい、外出が嫌いな人なんですけどね――今日また夜に電話を掛けてみます」
「そう……それは心配ね。二人とも、なにかの事件に巻き込まれていなきゃ良いけど……信ちゃん、お母さんちょっと手を洗ってくるわ」
「……ああ」
なにかを話そうと少し躊躇ったが、絵恋さんがいるとなんだか話し辛い。部屋に戻ろうともう一度見上げると、食材を冷蔵庫に入れ終えた絵恋がリビングに戻り、目が合った。


