復讐ストーカーゲーム1

 そんなの勘違いだ! 元はといえば、貴方の母親が秋雄を殺したんだ!


「なによ信介さん……なにか私に言いたげよね? 言いたいんでしょう? ほら! 言ってみなさいよ!!!!」


俺は無言でゴミ箱の蓋を開け、ぶら提げていたビニールを投げ込み、そこに土鍋のお粥を流し込んだ。


「ああ分った! 私の料理がまずいって言いたいんでしょう? ははははは!!!! そうよ! どうせ私は料理が下手よ! 悪かったわね!!!!」


なにも言わず踵を返した。


――このまま……ここにはいられないのかも知れない。ここは安全地帯では、なくなってしまったのかも知れない。


そんな嫌な予感が頭を過ぎった。