復讐ストーカーゲーム1

 土鍋の蓋は開けっ放しだった。鼠の口元を良く見ると、泡の中にご飯粒が混じっている。


――食中毒? 危なかった、食べないで良かった……。


気味の悪い動物の死骸を横目に、携帯を手に取った。開き、ディスプレイを見るとメールのアイコンが表示されていた。親指でクリックし開封する。


【白田望。

無事にハイドの制裁終了。

今回の勝利者・シスター合計1億円。ランキング3位。

皆さんも見習って、世の中の怨みを晴らすような気持ちで頑張って欲しい。

尚、全てのメールは読んだら速やかに削除する事。

以上、ギルティ】


その内容は予想通りだった。とうとう刑が執行され、復讐が完了した。


――やったぜ兄貴……!