双子はスマートフォンから目線を外し、ゆっくりとこちらを見上げ眉を寄せた。


心配そうに思うのか、それともターゲットとして俺を見つめているのか、頭が混乱して良く分らなかった。


「おい……冗談だろう、そんな目で見るなよ……」


「違うわ信介! 私たちは仲間じゃない!」


「そうよ。信用できないの?」


双子は俺を挟み、腕を掴もうとしている。


「うわあああ!!!! 触るな! お前ら、秋雄を見殺しにしたじゃないか!」