「なにかに躓いたみたい……こ、これは司会者の人だわ! 死んでいるの? ――やっぱり、これは仲間の仕業ね」
「お前の予想では誰なんだよ? ほら、しっかり立て」
片手に力を入れ、尻餅をついた霙を強引に立たせた。表情が見えないのが遣り辛い。
「……大丈夫。俺の狙いは、そいつじゃないから――死んでないよ。寝ているだけ」
舞台の反対側から声がする。マイルドなアルトボイス。若い男の声だった。
「止めてくれ! なんだよ、この人! 放してくれ!」
――秋雄が捕まった?
得体の知れない肉声に、魅了されるように近づいた。
「あんた誰だ? 兄貴は何も悪い事はしていない……解放してくれ」
「お前の予想では誰なんだよ? ほら、しっかり立て」
片手に力を入れ、尻餅をついた霙を強引に立たせた。表情が見えないのが遣り辛い。
「……大丈夫。俺の狙いは、そいつじゃないから――死んでないよ。寝ているだけ」
舞台の反対側から声がする。マイルドなアルトボイス。若い男の声だった。
「止めてくれ! なんだよ、この人! 放してくれ!」
――秋雄が捕まった?
得体の知れない肉声に、魅了されるように近づいた。
「あんた誰だ? 兄貴は何も悪い事はしていない……解放してくれ」


