復讐ストーカーゲーム1

 真っ暗なので、脳裏に焼き付けた記憶の舞台だけが頼りだった。手で探り、木の階段を前屈みで歩み登る。


「秋雄! どこだ? お前は動くなよ! 俺が側に行くから待て!」


「その声は信介か? ここにいるぞ! お前は大丈夫か……?」


――良かった、生きていた。その音量、声のこもり……煙を防御しようと幕で口を押さえてるのか? ということは逆方向だな。


室内は先程の騒動が嘘のように静かになっていた。どうやら会場の人間は、外へ全員逃げたらしい。


「……霙大丈夫か?」


「きゃああ!!!!」


片手が後方に引っ張られる。どうやら霙は転んだようだった。