真っ暗なので、脳裏に焼き付けた記憶の舞台だけが頼りだった。手で探り、木の階段を前屈みで歩み登る。
「秋雄! どこだ? お前は動くなよ! 俺が側に行くから待て!」
「その声は信介か? ここにいるぞ! お前は大丈夫か……?」
――良かった、生きていた。その音量、声のこもり……煙を防御しようと幕で口を押さえてるのか? ということは逆方向だな。
室内は先程の騒動が嘘のように静かになっていた。どうやら会場の人間は、外へ全員逃げたらしい。
「……霙大丈夫か?」
「きゃああ!!!!」
片手が後方に引っ張られる。どうやら霙は転んだようだった。
「秋雄! どこだ? お前は動くなよ! 俺が側に行くから待て!」
「その声は信介か? ここにいるぞ! お前は大丈夫か……?」
――良かった、生きていた。その音量、声のこもり……煙を防御しようと幕で口を押さえてるのか? ということは逆方向だな。
室内は先程の騒動が嘘のように静かになっていた。どうやら会場の人間は、外へ全員逃げたらしい。
「……霙大丈夫か?」
「きゃああ!!!!」
片手が後方に引っ張られる。どうやら霙は転んだようだった。


